今年もお祭りが遣ってくる―第一生命ホールオープンハウス2008―
2008年 06月 14日
兄弟!
昨日昼過ぎ、偶々通りかかった銀座の中央通で日枝神社の祭礼行列を見た。この日枝社の祭礼を山王祭りと云い、一名「天下祭」と呼ばれる。
何故、「天下」という冠が付くかと云うと、歴代将軍は江戸城の産土神たる日枝社の氏子中である為、この祭礼行列丈は特に城内へ這入る事を聴され、時の将軍自ら神輿を奉迎するのを常としたからなのだ。因みに庶民が江戸城の門を潜ることが出来たのはこの祭礼と、正月に将軍が催す「町入能」の二度丈。何でもその「町入能」の際は無礼講だったらしく、それを拝見している閣老や諸役人中に市井の悪評を専らにする顔があったりすると
「馬鹿老中。引き込みやがれ」
「そこの禿っちょろ若年寄、お前よくそれで髷が結えるな」
「欠伸なんぞしてやがるぜ、あのへっぽこ奉行」
と方々から野次が飛んで来たらしい。逆に人気がある人物には
「よっ、大炊頭。日本一」
「流石は河内守だ。今日もいい男っぷりだねぇ」
等と大向から声が掛かったりしたそうな。その毀誉褒貶を基に将軍は各月旦を諮ったのだと云う。封建社会と謂うと如何も暗い印象を持たれがちだが、異江戸庶民に関しては案外自由闊達に生きて居たのですよ。閑話休題。
我等がTANだって負けてはいない。来7月12日、年に一度の「オープンハウス」と云う第一生命ホールのお祭りが控えている。オープンハウスというのは、一日ホールを開放して演奏を聞いたり、弦楽器を体験したり、普段入れないホールの裏を見たり出来るのです。それもタダで。呵呵。今や主要なホールは何処でもやる様になったこの催し物だが、その元を糺せば本朝において当第一生命ホールこそ総本家。斯くの如く、今年で9回目になる『元祖オープンハウス』のサポーター統轄を不肖アンバサダーが拝命したのでありました。
「皆さん今年は「ごっこ」でとことん遊びましょう」
をモットーにしてアンバサダーが思い付いたのは『第一生命ホールを大陸にしちゃえ』。先ずはアンバサダー画伯の力作をご覧あれ。
ホール内で行われる催し物自体を国に見立て、それを大陸として一括りにすると云うこの“国ごっこ”が今年の目玉なのです。詰まりホールを『ステージ合奏国』、バックステージツアーを『バックステージ王国』、楽器体験を『楽器体験協和国』等々。
当日来てくれたお客さんに渡すパンフレットを大陸共通の旅券、即ちパスポートとしてそれを片手に見たり、聞いたり、弾いたり、作ったりして貰うのですよ。謂わば『音楽のキッザニア』呵呵。でも全てが子供向きではない処に本家の底力がある、と云ったら気負い過ぎかしら。呵呵。
箪笥から祭袢纏を引っ張り出し、明日襲うであろう筋肉痛をも省みず御神輿を担ぐ……それと、お客さんもサポーターも演奏家もホールで「ごっこ」を楽しむのは全く一緒。さぁ、あと一ヶ月。当日「馬鹿統轄、引っ込め」なんて野次られない様に精進、精進。
昨日昼過ぎ、偶々通りかかった銀座の中央通で日枝神社の祭礼行列を見た。この日枝社の祭礼を山王祭りと云い、一名「天下祭」と呼ばれる。
何故、「天下」という冠が付くかと云うと、歴代将軍は江戸城の産土神たる日枝社の氏子中である為、この祭礼行列丈は特に城内へ這入る事を聴され、時の将軍自ら神輿を奉迎するのを常としたからなのだ。因みに庶民が江戸城の門を潜ることが出来たのはこの祭礼と、正月に将軍が催す「町入能」の二度丈。何でもその「町入能」の際は無礼講だったらしく、それを拝見している閣老や諸役人中に市井の悪評を専らにする顔があったりすると
「馬鹿老中。引き込みやがれ」
「そこの禿っちょろ若年寄、お前よくそれで髷が結えるな」
「欠伸なんぞしてやがるぜ、あのへっぽこ奉行」
と方々から野次が飛んで来たらしい。逆に人気がある人物には
「よっ、大炊頭。日本一」
「流石は河内守だ。今日もいい男っぷりだねぇ」
等と大向から声が掛かったりしたそうな。その毀誉褒貶を基に将軍は各月旦を諮ったのだと云う。封建社会と謂うと如何も暗い印象を持たれがちだが、異江戸庶民に関しては案外自由闊達に生きて居たのですよ。閑話休題。
我等がTANだって負けてはいない。来7月12日、年に一度の「オープンハウス」と云う第一生命ホールのお祭りが控えている。オープンハウスというのは、一日ホールを開放して演奏を聞いたり、弦楽器を体験したり、普段入れないホールの裏を見たり出来るのです。それもタダで。呵呵。今や主要なホールは何処でもやる様になったこの催し物だが、その元を糺せば本朝において当第一生命ホールこそ総本家。斯くの如く、今年で9回目になる『元祖オープンハウス』のサポーター統轄を不肖アンバサダーが拝命したのでありました。
「皆さん今年は「ごっこ」でとことん遊びましょう」
をモットーにしてアンバサダーが思い付いたのは『第一生命ホールを大陸にしちゃえ』。先ずはアンバサダー画伯の力作をご覧あれ。
ホール内で行われる催し物自体を国に見立て、それを大陸として一括りにすると云うこの“国ごっこ”が今年の目玉なのです。詰まりホールを『ステージ合奏国』、バックステージツアーを『バックステージ王国』、楽器体験を『楽器体験協和国』等々。
当日来てくれたお客さんに渡すパンフレットを大陸共通の旅券、即ちパスポートとしてそれを片手に見たり、聞いたり、弾いたり、作ったりして貰うのですよ。謂わば『音楽のキッザニア』呵呵。でも全てが子供向きではない処に本家の底力がある、と云ったら気負い過ぎかしら。呵呵。
箪笥から祭袢纏を引っ張り出し、明日襲うであろう筋肉痛をも省みず御神輿を担ぐ……それと、お客さんもサポーターも演奏家もホールで「ごっこ」を楽しむのは全く一緒。さぁ、あと一ヶ月。当日「馬鹿統轄、引っ込め」なんて野次られない様に精進、精進。
by yufuin-brothers | 2008-06-14 02:29 | 演奏会ア・ラ・カルト