音楽活動とお金
2007年 03月 07日
兄弟!
小生が学生時代だから、もう十年前ぐらいになるだろうか。まだヨーロッパ
に“ユーロ”なんて貨幣が流通する以前、ウィーンに2週間程滞在したことが
あった。
国立歌劇場近くのホイリゲ(オーストリアの居酒屋さんみたいなお店)で偶々
隣の席に坐っていたウィーン子と音楽の話になった。語学が堪能でないアン
バサタだが、酔うとどんな国の人とも『膝を割って』話せる才能があるらしい(で
もお互い酔わないと意思の疎通が出来ないという処が不便である。笑)。
「貴方の国は音楽愛好家にとって天国だよ」
「そりゃそうだ。この国は文化的なんだ。お前さん達が楽しんでいるオペラ。あ
れだって決して劇場の収益だけでは成り立たない。どんなに客席が埋まった
って赤字になる」
「まあね」
「うん。その赤字をどれだけ国が負担出来るかでその国の文化レベルが解る
んだ。解るかい」
そ、兄弟・姉妹。悔しいけど音楽にはお金が掛かるんだ。オーストリア国家程
ではないけど、どれだけ一つの演奏会にお金か要るか小生が拘っているアマチ
ュア・オケを例にとって見てみよう。
1、収入の部
演奏者88人よりの演奏会費合計 ……¥1.740.000-
2、支出の部
ホール代、指揮者並びに独奏者への謝礼 ……¥1.015.000-
特殊楽器賃貸料並びに奏者謝礼 ……¥ 162.050-
余り詳しく書いても仕方がないので茲等で止めるが、是以外にもまだまだ
お金に羽根が生えっぱなし。『超』緊縮財政でやらないと必ず赤字になる。
最大の支出はホール代、また指揮者、独奏者への謝礼であることはこの数
字を見てもわかるだろう。ホールは兎も角、演奏家に対するギャランティーの
額って何を基準としているのかな、と何時も不思議に思っている。
でも、本番が大成功だと、その額の高低はあまり気にならない。寧ろ、先生
方には薄謝にて申し訳ない、と頭を畳に擦りつけたくなる。でも、その逆となっ
たら……。以外にネットワークが広いアマチュア演奏家を敵に廻すと実は怖
かったりする。結構プロ以上にこの感覚に敏感だったりするからな……。
現在、有楽町の国際フォーラムで『芸術見本市』なる催しが国の外郭団体主
催で開かれている、らしい(詳しくは、我等が偉大な師、やくぺん先生のブログ
参照の事)。その一環として明日、アンバサタが疑問に思っている『演奏家の評
価』についてその道の権威がディスカッションをするという。
その内容を知りたいくど、よくせく考えると知らなくてもいいかなって気がする
アマチュア・オケマンのアンバサタでした。
追記
明日、開かれるディスカッションの内容は『演奏家の評価』ではないぞよ!
とやくぺん先生が御指南して下さいました。
ああ、あたしってばっかみたい……。
智足りぬアンバサタをお許しあれ。詳しくはこの本文に付けられたやくぺん先生
よりのコメントを御覧あって然るべし!!
小生が学生時代だから、もう十年前ぐらいになるだろうか。まだヨーロッパ
に“ユーロ”なんて貨幣が流通する以前、ウィーンに2週間程滞在したことが
あった。
国立歌劇場近くのホイリゲ(オーストリアの居酒屋さんみたいなお店)で偶々
隣の席に坐っていたウィーン子と音楽の話になった。語学が堪能でないアン
バサタだが、酔うとどんな国の人とも『膝を割って』話せる才能があるらしい(で
もお互い酔わないと意思の疎通が出来ないという処が不便である。笑)。
「貴方の国は音楽愛好家にとって天国だよ」
「そりゃそうだ。この国は文化的なんだ。お前さん達が楽しんでいるオペラ。あ
れだって決して劇場の収益だけでは成り立たない。どんなに客席が埋まった
って赤字になる」
「まあね」
「うん。その赤字をどれだけ国が負担出来るかでその国の文化レベルが解る
んだ。解るかい」
そ、兄弟・姉妹。悔しいけど音楽にはお金が掛かるんだ。オーストリア国家程
ではないけど、どれだけ一つの演奏会にお金か要るか小生が拘っているアマチ
ュア・オケを例にとって見てみよう。
1、収入の部
演奏者88人よりの演奏会費合計 ……¥1.740.000-
2、支出の部
ホール代、指揮者並びに独奏者への謝礼 ……¥1.015.000-
特殊楽器賃貸料並びに奏者謝礼 ……¥ 162.050-
余り詳しく書いても仕方がないので茲等で止めるが、是以外にもまだまだ
お金に羽根が生えっぱなし。『超』緊縮財政でやらないと必ず赤字になる。
最大の支出はホール代、また指揮者、独奏者への謝礼であることはこの数
字を見てもわかるだろう。ホールは兎も角、演奏家に対するギャランティーの
額って何を基準としているのかな、と何時も不思議に思っている。
でも、本番が大成功だと、その額の高低はあまり気にならない。寧ろ、先生
方には薄謝にて申し訳ない、と頭を畳に擦りつけたくなる。でも、その逆となっ
たら……。以外にネットワークが広いアマチュア演奏家を敵に廻すと実は怖
かったりする。結構プロ以上にこの感覚に敏感だったりするからな……。
現在、有楽町の国際フォーラムで『芸術見本市』なる催しが国の外郭団体主
催で開かれている、らしい(詳しくは、我等が偉大な師、やくぺん先生のブログ
参照の事)。その一環として明日、アンバサタが疑問に思っている『演奏家の評
価』についてその道の権威がディスカッションをするという。
その内容を知りたいくど、よくせく考えると知らなくてもいいかなって気がする
アマチュア・オケマンのアンバサタでした。
追記
明日、開かれるディスカッションの内容は『演奏家の評価』ではないぞよ!
とやくぺん先生が御指南して下さいました。
ああ、あたしってばっかみたい……。
智足りぬアンバサタをお許しあれ。詳しくはこの本文に付けられたやくぺん先生
よりのコメントを御覧あって然るべし!!
by yufuin-brothers | 2007-03-07 01:29 | 音楽よもやま話