ゆふいんの風in東京ツアー(その参)
2006年 12月 21日
兄弟!今戻ったぞ。
終電間際の車中は何処もお酒の匂いがプンプン。大概の人が赤い顔をしてい
る。全く嫌だね、酔っ払いは(と、普段を棚に上げて仕舞う私。笑)。
さて、昨夜の続きを話そう!
MIMIを迎えに人形町へ抜ける前に日本橋室町『神茂』で、ちょっと
又寄り道。
「オーチャワよ、ここは江戸より300年間造り続けている元祖はんぺ
んがある。是非お前とMIMIに食べて貰いたいから、買って行こう」
「なんだか今日は始めて、だとか、元祖だとかがイッパイやな。まるでタモリ
倶楽部みたいだなぁ」
「ははは、そうだな。ここのはんぺんは山葵醤油で頂くのが一番だぞよ」
(後刻、佃御所(やくぺん先生のオフィス並びにゆふいん音楽祭東京事務
所でもある)でこれを食べたオーチャワは「なんやこれ、雲みたいや!」と
まるで子供。笑)
さて途中、これも江戸より楊枝一筋の老舗『さるや』の前を通り
ながら話すアンバサタの薀蓄も絶好調である。どうやらオーチャワのお腹
の虫が騒ぎ始めたらしい(笑)。人形町の名店『玉ひで』まで来るともう我慢
出来ない。
「おい、アンバサタ。腹減ったぞ。やくぺん先生が言ってた今半の『すき
焼きまん』を是非にも食わせろ!」
「へぇ、ちょっと待て。実は俺もそれを売ってる店が定かでない。今からやく
ぺんセンセに電話するから。……あ、先生ですか。済みませんアンバサタ
で御座います。オーチャワの奴がかくかく云々……」
「おおお、そうですか。んん、そこからとっても直ぐ近くのお総菜屋さんで
買えます。今の時分、おばチャン達が群がっていますから解るでしょう」
ああ、あそこだ、と発見し、店に入るな否やオーチャワが、すみませー
ん、すき焼きまんを5個ください!と叫ぶ。
「お、おい。幾らなんでも買いすぎだろ。食えるのか?」
「後でみんなが食えばいい。食わないなら俺が全部食ってやる!」
どうもオーチャワは、恋しいすき焼きまんと心中しかねない勢いである(笑)。で
も残念ながら数が揃わない。仕方がなく、蒸しあがるまで20分間のオアズケ。
まぁ、一服しようかと付近のカフェに入る。と、いうのも今日飛び入りのゲスト、
映画祭でお馴染みの「マリちゃん」や、MIMIとの待ち合わせまで多
少時間が有ったからだ。
あーだこーだと茶飲み話をしていたら、蒸しあがりの時間も迫ってきたし、女性
二人からも「OKよっ」という連絡も入った。ではと神輿を上げて、先ずはすき焼
きまんとご対面。噂には聞いていたが、確かにでかいし美味そうだ。尽かさず
オーチャワは「あ、一つは別にして下さい。今食べますから」だと(笑)。その光
景を見ていたお店のオヤジさんが一言
「うまいよ」
と品質保証をしてくれた。その自信たっぷりな顔にアンバサタは何処とない微
笑ましさを感じて居る傍らで、当のオーチャワはもうすき焼きまんに夢中。
あのね、兄弟。その時の奴の顔、見せてやりたかったよ。何処が
目で、何処が鼻だかわからない位、表情がとろけてしまっている(笑)。
「うんめー!!!なんだこれ!!まじウメェ~」
そんな感嘆の声を繰り返すオーチャワにさっきのオヤジさんが満足げに大きく
頷いていた。
兄弟の口の中に感激が吹き荒れながらも、マリちゃんと合流。オーチャワは挨
拶代わりに
「これうめ―よ、マリちゃんも食うか?」
と食べさしの饅頭を突き出す怖いもの知らず、オーチャワの自然児振りに脱
帽した(笑)。
同道三人になり、近くの高級ホテルでMIMIと久々の再開!!。
「お久しぶり。あはは、アンバサタ、本当にチロリアン着て来たんだ
ね―!!」
「だってMIMI、俺、着て来るって云ったじゃん。ベルボーイみたいでしょ」
「おい、アンバサタ、チロリアンてなんだ」
「俺が今着ているこの緑のラシャで出来た上着のこと。これはねオーストリア・
チロル地方の民族衣装なんだよ」
「へー。MIMI、知ってたか?」
「知ってるわよ!(笑)ていうかオーチャワ君、今までアンバサタと一緒にいてこ
の格好ちょっと変わってるなとか思わなかったの?」
「いやぁ、そう言われればそうだ。まぁアンバサタはいつも変わった格好してる
からなぁ」
「俺がかい?そうかなぁ。そうでもないんだけど(笑)」
そんなヘンテコな会話を聞きながら、マリちゃんは端で大笑いしている。マリち
ゃんじゃなくても、よくよく考えてみると可笑しい。だって、俺、MIMI、オーチャ
ワで顔を合わせたのは今日で三回目だ。なんだか、幼馴染のような雰囲
気で、当たり前に出会い、話し、笑っている。そう、これが兄弟、姉妹と呼
び合える所以なのだと思ったら、ちょっと嬉涙が出た。
これから晴海のトリトン・アーツ・ネットワークに御挨拶へ行くことになるが、今
夜はここまで。
『ゆふいんの風』東京漫遊記はこれからが佳境。明日をお楽しみに!!!
終電間際の車中は何処もお酒の匂いがプンプン。大概の人が赤い顔をしてい
る。全く嫌だね、酔っ払いは(と、普段を棚に上げて仕舞う私。笑)。
さて、昨夜の続きを話そう!
MIMIを迎えに人形町へ抜ける前に日本橋室町『神茂』で、ちょっと
又寄り道。
「オーチャワよ、ここは江戸より300年間造り続けている元祖はんぺ
んがある。是非お前とMIMIに食べて貰いたいから、買って行こう」
「なんだか今日は始めて、だとか、元祖だとかがイッパイやな。まるでタモリ
倶楽部みたいだなぁ」
「ははは、そうだな。ここのはんぺんは山葵醤油で頂くのが一番だぞよ」
(後刻、佃御所(やくぺん先生のオフィス並びにゆふいん音楽祭東京事務
所でもある)でこれを食べたオーチャワは「なんやこれ、雲みたいや!」と
まるで子供。笑)
さて途中、これも江戸より楊枝一筋の老舗『さるや』の前を通り
ながら話すアンバサタの薀蓄も絶好調である。どうやらオーチャワのお腹
の虫が騒ぎ始めたらしい(笑)。人形町の名店『玉ひで』まで来るともう我慢
出来ない。
「おい、アンバサタ。腹減ったぞ。やくぺん先生が言ってた今半の『すき
焼きまん』を是非にも食わせろ!」
「へぇ、ちょっと待て。実は俺もそれを売ってる店が定かでない。今からやく
ぺんセンセに電話するから。……あ、先生ですか。済みませんアンバサタ
で御座います。オーチャワの奴がかくかく云々……」
「おおお、そうですか。んん、そこからとっても直ぐ近くのお総菜屋さんで
買えます。今の時分、おばチャン達が群がっていますから解るでしょう」
ああ、あそこだ、と発見し、店に入るな否やオーチャワが、すみませー
ん、すき焼きまんを5個ください!と叫ぶ。
「お、おい。幾らなんでも買いすぎだろ。食えるのか?」
「後でみんなが食えばいい。食わないなら俺が全部食ってやる!」
どうもオーチャワは、恋しいすき焼きまんと心中しかねない勢いである(笑)。で
も残念ながら数が揃わない。仕方がなく、蒸しあがるまで20分間のオアズケ。
まぁ、一服しようかと付近のカフェに入る。と、いうのも今日飛び入りのゲスト、
映画祭でお馴染みの「マリちゃん」や、MIMIとの待ち合わせまで多
少時間が有ったからだ。
あーだこーだと茶飲み話をしていたら、蒸しあがりの時間も迫ってきたし、女性
二人からも「OKよっ」という連絡も入った。ではと神輿を上げて、先ずはすき焼
きまんとご対面。噂には聞いていたが、確かにでかいし美味そうだ。尽かさず
オーチャワは「あ、一つは別にして下さい。今食べますから」だと(笑)。その光
景を見ていたお店のオヤジさんが一言
「うまいよ」
と品質保証をしてくれた。その自信たっぷりな顔にアンバサタは何処とない微
笑ましさを感じて居る傍らで、当のオーチャワはもうすき焼きまんに夢中。
あのね、兄弟。その時の奴の顔、見せてやりたかったよ。何処が
目で、何処が鼻だかわからない位、表情がとろけてしまっている(笑)。
「うんめー!!!なんだこれ!!まじウメェ~」
そんな感嘆の声を繰り返すオーチャワにさっきのオヤジさんが満足げに大きく
頷いていた。
兄弟の口の中に感激が吹き荒れながらも、マリちゃんと合流。オーチャワは挨
拶代わりに
「これうめ―よ、マリちゃんも食うか?」
と食べさしの饅頭を突き出す怖いもの知らず、オーチャワの自然児振りに脱
帽した(笑)。
同道三人になり、近くの高級ホテルでMIMIと久々の再開!!。
「お久しぶり。あはは、アンバサタ、本当にチロリアン着て来たんだ
ね―!!」
「だってMIMI、俺、着て来るって云ったじゃん。ベルボーイみたいでしょ」
「おい、アンバサタ、チロリアンてなんだ」
「俺が今着ているこの緑のラシャで出来た上着のこと。これはねオーストリア・
チロル地方の民族衣装なんだよ」
「へー。MIMI、知ってたか?」
「知ってるわよ!(笑)ていうかオーチャワ君、今までアンバサタと一緒にいてこ
の格好ちょっと変わってるなとか思わなかったの?」
「いやぁ、そう言われればそうだ。まぁアンバサタはいつも変わった格好してる
からなぁ」
「俺がかい?そうかなぁ。そうでもないんだけど(笑)」
そんなヘンテコな会話を聞きながら、マリちゃんは端で大笑いしている。マリち
ゃんじゃなくても、よくよく考えてみると可笑しい。だって、俺、MIMI、オーチャ
ワで顔を合わせたのは今日で三回目だ。なんだか、幼馴染のような雰囲
気で、当たり前に出会い、話し、笑っている。そう、これが兄弟、姉妹と呼
び合える所以なのだと思ったら、ちょっと嬉涙が出た。
これから晴海のトリトン・アーツ・ネットワークに御挨拶へ行くことになるが、今
夜はここまで。
『ゆふいんの風』東京漫遊記はこれからが佳境。明日をお楽しみに!!!
by yufuin-brothers | 2006-12-21 03:13 | 東都探訪