寿 おーちゃわと沼っちゃん、結婚披露宴挙行決定!
2008年 10月 03日
兄弟!
携帯電話がガーシュインを奏でている。どうやらゆふいんの兄弟姉妹からの電話らしい。はい、もしもし。あ、お疲れです、おーちゃわです。
「アンバサダー、予定通り結婚式が出来る様になったぞ」
「そうか、そいつは目出度じゃねえか、本当によかったなぁ。式へは俺も忘れずに呼んでお呉れよ」
「お呉れよも何も。お前、来るんだろ。呵呵」
「おうよ。呵呵。で、日取はどうなったの」
「11月29日だ。いい肉の日、って覚えてな」
「それじゃぁ、お肉屋の特売日だよ。呵呵」
その様な嬉しい電話があってから経ること数週間、あんた、結婚式に呼ばれるのも良いけど、自分の結婚式はどうなってるの、とそのお口を抓って遣りたい様な嫌味を言い乍、我が愚母が配達された許の郵便物を持って来た。埼玉県、足立区の植民地、アンバサダー様と麗々しく印刷されて居るその裏を見れば、差出人は当のおーちゃわと真琴ちゃん。愈御差紙到来、と衣を正し端坐して封を切ると、見慣れた鳥の子に金縁のカアドではなく、緑地に赤い紐の附いた洒落た招待状が入っている。ほほう、どれどれ……
『拝啓 初秋の候 皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます このたび 私たちは結婚することになりました つきましては日頃お世話になっております皆様に 私達の門出を見守っていただきたく 心ばかりの披露宴を催します お忙しい中 まことに恐縮ではございますが ぜひ ご出席くださいますようお願い申し上げます 敬具 平成20年9月吉日 大澤直彦 真琴(旧姓沼田)』
これ、本文の儘。お気附きかと思うが、句読点の代わりに空白を置いて居る。結婚式に切る、別れるは忌む処故こうしたのが、意匠としてそうなったのか……それとも、おーちゃわは常々、私の手紙に「点と丸を振って呉れよ」と苦情を呈してたから、この際、その範を垂れなんとしたのかしら。呵呵。
背表紙には『map&info』と書かれた紙片が顔を出して居るので引っ張り出して見ると
それが式場案内に成っていたのには驚いた。こう云う一寸した処に凝るのは、流石、湯布院人哉。夫に曰く、会場は『ゆふいんホテル秀峰館』。其処の周り一面に広がる田んぼには何時も放し飼いの鴨が沢山居て、があがあ、があがあ、と止めどないお喋りをして居るから、屹度今頃はあのお二人、よかったわねぇ、とがあがあ遣っているかも知れない。
つい前日、おーちゃわから斯くなる知らせがきましたよ、とK太兄貴に電話をすると
「おお、そうか。で、お前にはなぁ……」
「一席演れって云うんでしょ。おーちゃわからも命ぜられました。呵呵」
「それも含めて今色々と考えてるんだけど、新郎新婦の入場曲に……」
「あ、あれ遣るんですか。ははは、そうですか。じゃぁ私が着られるドレスをご用意頂いて」
「あのな、大澤の結婚式でお前が目立ってどうするんか。呵呵」
「そりゃそうだ。呵呵。でも兄貴、無二の兄弟おーちゃわと真琴ちゃんの晴の日、何でもします。F野プロデューサー、どうぞよしなに」
「お、おう」
さてはて、当日は一体如何なることやら乞うご期待。呵呵。
日本国中、更には世界中のゆふいん兄弟親類縁者の皆様には近々奉加帳をお廻し致します。我等が親類の弥栄を大いに寿ごうではありませんか。大澤家沼田家御両家御結婚御披露宴の進捗はこの後もご報告して参りましょう。
携帯電話がガーシュインを奏でている。どうやらゆふいんの兄弟姉妹からの電話らしい。はい、もしもし。あ、お疲れです、おーちゃわです。
「アンバサダー、予定通り結婚式が出来る様になったぞ」
「そうか、そいつは目出度じゃねえか、本当によかったなぁ。式へは俺も忘れずに呼んでお呉れよ」
「お呉れよも何も。お前、来るんだろ。呵呵」
「おうよ。呵呵。で、日取はどうなったの」
「11月29日だ。いい肉の日、って覚えてな」
「それじゃぁ、お肉屋の特売日だよ。呵呵」
その様な嬉しい電話があってから経ること数週間、あんた、結婚式に呼ばれるのも良いけど、自分の結婚式はどうなってるの、とそのお口を抓って遣りたい様な嫌味を言い乍、我が愚母が配達された許の郵便物を持って来た。埼玉県、足立区の植民地、アンバサダー様と麗々しく印刷されて居るその裏を見れば、差出人は当のおーちゃわと真琴ちゃん。愈御差紙到来、と衣を正し端坐して封を切ると、見慣れた鳥の子に金縁のカアドではなく、緑地に赤い紐の附いた洒落た招待状が入っている。ほほう、どれどれ……
『拝啓 初秋の候 皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます このたび 私たちは結婚することになりました つきましては日頃お世話になっております皆様に 私達の門出を見守っていただきたく 心ばかりの披露宴を催します お忙しい中 まことに恐縮ではございますが ぜひ ご出席くださいますようお願い申し上げます 敬具 平成20年9月吉日 大澤直彦 真琴(旧姓沼田)』
これ、本文の儘。お気附きかと思うが、句読点の代わりに空白を置いて居る。結婚式に切る、別れるは忌む処故こうしたのが、意匠としてそうなったのか……それとも、おーちゃわは常々、私の手紙に「点と丸を振って呉れよ」と苦情を呈してたから、この際、その範を垂れなんとしたのかしら。呵呵。
背表紙には『map&info』と書かれた紙片が顔を出して居るので引っ張り出して見ると
それが式場案内に成っていたのには驚いた。こう云う一寸した処に凝るのは、流石、湯布院人哉。夫に曰く、会場は『ゆふいんホテル秀峰館』。其処の周り一面に広がる田んぼには何時も放し飼いの鴨が沢山居て、があがあ、があがあ、と止めどないお喋りをして居るから、屹度今頃はあのお二人、よかったわねぇ、とがあがあ遣っているかも知れない。
つい前日、おーちゃわから斯くなる知らせがきましたよ、とK太兄貴に電話をすると
「おお、そうか。で、お前にはなぁ……」
「一席演れって云うんでしょ。おーちゃわからも命ぜられました。呵呵」
「それも含めて今色々と考えてるんだけど、新郎新婦の入場曲に……」
「あ、あれ遣るんですか。ははは、そうですか。じゃぁ私が着られるドレスをご用意頂いて」
「あのな、大澤の結婚式でお前が目立ってどうするんか。呵呵」
「そりゃそうだ。呵呵。でも兄貴、無二の兄弟おーちゃわと真琴ちゃんの晴の日、何でもします。F野プロデューサー、どうぞよしなに」
「お、おう」
さてはて、当日は一体如何なることやら乞うご期待。呵呵。
日本国中、更には世界中のゆふいん兄弟親類縁者の皆様には近々奉加帳をお廻し致します。我等が親類の弥栄を大いに寿ごうではありませんか。大澤家沼田家御両家御結婚御披露宴の進捗はこの後もご報告して参りましょう。
by yufuin-brothers | 2008-10-03 03:28 | 風の回覧板