フランス人の良いところ
2008年 05月 11日
かいやん、多くの方々に見守られつつコンサートをやり通して本当に良かったですね。かいやんはチーマリさんやフランスでのお仲間とパリでも何度かコンサートをこなしましたが、リハーサルのオーガナイズの仕方、時間に対するルーズさ等、フレンチスタイルに多少戸惑われた事と思います。昨晩主人に前回アップさせていただいたフランスの交通事情の内容を少し話したら、「おまえはブログでフランス人の悪印象を日本人に植え付けようとしている、それは人種差別ではないか!」と抗議され、延々1時間近く議論しました。確かに「自分が悪くても謝るな」という言い方は極端で、誤解を招きやすいでしょう。勿論フランス人にだってすごく礼儀正しい人もいますし、親切な人だって沢山いる。日本人の礼儀正しさ、心遣いの細やかさを賞賛するフランス人のイメージを壊すような言動をせよ、と言ってる訳では勿論ないのです。ただ他人の立場に立つ、という事をしない彼らには、言葉ができないというハンディを抱えた人の立場が想像できない。波風立てぬよう、まずごめんなさい、と言ってしまって不利な立場に立たされる場合が実際にある事を散々説明し、フランス人とフランスで生活するのが嫌いならとっくに日本に帰ってるよ!と言って、とことん言葉のバトルをして結局相互理解に至ったのです。こういう行為には意味がある。お互い思った事を存分言ってからこそ行き着ける所がある、とは思うのですが、体力が要りますね。
そこでフランス人の名誉挽回の為、私がフランス人の良いところだな、と感じている点を少し書かせてください。まず個人の自由の尊重。フランス人は団体行動が嫌いで、自分のリズムで自分の興味のある事をやりたがる。小さい頃から自分の考えをはっきる言う習慣を持つ人々で、自分と違った考え方がある事に対して過剰反応せず、基本的にそれに反対でもまあそっちはそっちでご勝手に、みたいなとこがある。日本では何才くらいの男なり女なりはこうするべき、という社会コードが無数に被さってくるような感じを受ける事があるけれど、それがほとんどない。勿論上流社会に属する人等はまた別でしょうが。
それから時間に対してルーズな事が多いですが、それをひっくり返せば時間をかける事を知っている、人間らしく過ごす為には分単位で行動ばかりしてられない、という所もある。食事らしい食事にはワインを飲みつつ語らいつつ料理を順に(前菜、主菜、チーズ、デザート、コーヒー)味わって、まあ1ー2時間かけたい。日が長くなってきたから、仕事の後はカフェのテラスでゆっくりする。ちょっと散歩でもしようか、など、生活の中に息抜きを上手に取り込もうとする。私は性格的に分単位で動く方なので、そうだよね、人間は機械じゃないよね、って時々思わされます。自分が自分らしくいられる事を可能にしてくれるのは私の場合はっきりとフランスだな、と思うのです。
反面フランスが合わなくて日本に逃げていくフランス人もいます。そうすると、日本社会は短期滞在者にはとても親切だけれども、外人はどんなに日本に適応しようとしても結局よそ者扱いである、というような感想も聞く訳です。
何でも十把一絡げにすると絶対はみだすものが出てくるから、一概には言えない。前回のブログ記事は、ただ習慣の違いからこれは知っておいた方がいいな、という意味での情報でした。フランスに滞在して、日本でしてもらえるような丁寧な対応がなくても、ああやっぱりね、くらいに思ってあげてください。こっちが怖じけず騒がず付き合っていれば、あれ?と思うような愛嬌のある行動をしてくるかもしれません。
写真は昨日のトロカデロ広場。桐の花満開で甘い香りが漂い、噴水池にジャブジャブ入っている人、多分ハ−レクリシュナかなんか叫びながら太鼓叩いて万歳して練り歩く行列、ヒップホップやローラーブレードの曲芸に興じる人々やその観客など大変な人出でした。
それから時間に対してルーズな事が多いですが、それをひっくり返せば時間をかける事を知っている、人間らしく過ごす為には分単位で行動ばかりしてられない、という所もある。食事らしい食事にはワインを飲みつつ語らいつつ料理を順に(前菜、主菜、チーズ、デザート、コーヒー)味わって、まあ1ー2時間かけたい。日が長くなってきたから、仕事の後はカフェのテラスでゆっくりする。ちょっと散歩でもしようか、など、生活の中に息抜きを上手に取り込もうとする。私は性格的に分単位で動く方なので、そうだよね、人間は機械じゃないよね、って時々思わされます。自分が自分らしくいられる事を可能にしてくれるのは私の場合はっきりとフランスだな、と思うのです。
反面フランスが合わなくて日本に逃げていくフランス人もいます。そうすると、日本社会は短期滞在者にはとても親切だけれども、外人はどんなに日本に適応しようとしても結局よそ者扱いである、というような感想も聞く訳です。
何でも十把一絡げにすると絶対はみだすものが出てくるから、一概には言えない。前回のブログ記事は、ただ習慣の違いからこれは知っておいた方がいいな、という意味での情報でした。フランスに滞在して、日本でしてもらえるような丁寧な対応がなくても、ああやっぱりね、くらいに思ってあげてください。こっちが怖じけず騒がず付き合っていれば、あれ?と思うような愛嬌のある行動をしてくるかもしれません。
写真は昨日のトロカデロ広場。桐の花満開で甘い香りが漂い、噴水池にジャブジャブ入っている人、多分ハ−レクリシュナかなんか叫びながら太鼓叩いて万歳して練り歩く行列、ヒップホップやローラーブレードの曲芸に興じる人々やその観客など大変な人出でした。
by yufuin-brothers | 2008-05-11 20:40 | 巴里の風