ゆふいん音楽祭もアウトリーチも生き物です!!
2007年 02月 24日
兄弟!
今夜は話題盛り沢山でお届けしようではないかぁ!!
①第33回ゆふいん音楽祭『仮』プログラム出る!
我等が偉大なる師、やくぺん先生のブログにとうとう今年のフログラムが発
表になりましたぞ!なんとまぁ豪華なラインナップでしょうか。詳しくは本日の
ブログ
第33回ゆふいん音楽祭速報!
を御覧あれ!!
こりゃ早目に時前レクチャーを企画しなきゃですな、Tノブ先生!
②パシフィカQの日本橋小学校アウトリーチ&コミュニティ―・コンサート報告☆
先日の木曜日にお江戸は人形町、玉ひで(そう、あそこだよ、おーちゃわ
&MIMI!)の裏手で行われたパシフィカ・カルテットによる、同校の6年生
対象にしたアウトリーチを勉強して来たアンバサタの報告(写真の大半はT
ANとやくぺん先生提供)。先ずはここは小学校かい?と見まごう立派な外
観から
さて、本日のアーチスト、パシフィカQとは1994年結成のアメリカから遣っ
て来た新進気鋭の四重奏団。結団していきなり米国内の三大コンクール
を次々制覇した、やくぺん先生評するところの『世界を獲る音楽』を奏でる4
人組。
そんな彼等がTAN主催の『アーティスト・イン・レジデンス・プロジェクト』の
一環(詳しくはTANのHPへ。パシフィカQの詳しい情報も載ってるぞ)として、
卒業間近な日本橋小六年生の眼前へ、パッペルベルのカノン弾きながら現
れたのだった!
多分主役の小学生達よりも驚いたのは小生の方。体育館という環境も有っ
たのかもしれないが、その音量の大きさ、響きの豊潤さといったら言語に絶す
る。これがアメリカでもトップを疾駆するカルテットの底力かと思ったら、少々
恐ろしくもなった。
さて、日系のヴィオリスト、真澄・パーロスタードさんの楽器解説が始まる(こ
の方中々の美男子。女性には事欠かないだろうな)。中でも、おおつと聞き入
ったのは同団のチェロ、ブランドンさんが現在使用している楽器は1580年代
(!?)にイタリアで製作されたものだ、ということ。
説明も程々に、実演を披露。曲はお馴染みのアイネ・クライネ・ナハトムジー
クから、ベートーベン、小学生にはどーなんでしょ?と思えて仕舞うバルトーク、
特殊技術満載のピアソラ迄。それを受け取るお坊ちゃん、お嬢ちゃん達を見れば
「ぽっかーん……」
演奏が一段落して、さて、音楽や楽器のことに関して質問はるかな?という
パシフィカQからの問いにも
「ぽっかーん………」
おお、こいつはいけねぇと思った大人達が苦し紛れの質問をする……。えー
これってどうなんでしょうかねぇ、と傍らのやくぺん先生に耳打ちすると、先生
も苦笑。このアウトリーチには言いたい事が山と御座れど、壁に耳ありの譬え
有り。我が微衷をお察しあれ、兄弟・姉妹。
子供達は合唱と教育楽器での合奏で、パシフィカQへの御礼をして、ではさ
ようなら。
アンバサタがPCに向かい、キーをかちゃかちゃしていた午前2時。御両親
様が午前様となって帰宅。親爺は何時ものことながら、母親が大酔の態で
千鳥を踏み付けそうな足取。玄関の式台で転倒し、分けの解らないことを叫
んでいる。こんな母親は、少なくとも息子の記憶にはない。
「いやー、生まれて始めてだよ、こんな気持ちになったのは。もう、何でも持っ
て来いって感じ。だ、大丈夫、お前の顔もお父さんの顔もよく見えるから」
上着が一人じゃ脱げない、ズボンもひっくり返りながら脱いでる有様。酔って
る癖に素直じゃない。早く寝ちまえ、と窘められても、歯磨きしなきゃ、顔洗わ
なきゃ……。あーいい気持ち、良い気持ちと繰り返して茶の間に胡座をかい
ている丈で、物事がちっとも進捗しない。
「こんなに酔うっていいものなのね。道理で毎晩、あんた達はお酒飲むんだ」
この親あって、このアンバサタ有り。親子の因縁、今晩実証されたり。
閑話休題。
無事かどうかは解らないけど、兎に角アウトリーチを済ませたパシフィカの
お兄さん達は(ここは男性3に女性1という配合具合。笑)落ちてたボールを
拾い、バスケットに興じている。それを見た子供達は
「あ、外人がバスケやってる!」
この言葉を聞いて、ちょっと安心した過去の小学生アンバサタでした。
さて、お継は同校内の『ランチルーム』で、PTA主催のコミュニティー・コンサ
ートが開かれました。大体みんな『ランチルーム』って知ってる?俺も噂には
聴いていたんだけど、実物を見て吃驚。だって、結婚式場の一室の様に立派
なお部屋。そこでここの小学生達が代わる代わる、多分曜日交代で上級生と
下級生、校長や学校職員達とここで
「給食を共にしながらコミュニケーションをとる」
んだって。ここの小学4年生の女の子に教えて貰いました(笑)。然し、アウトリ
ーチにせよ、このランチルームにせよ、今の小学生は恵まれてるなぁと思う。
そこを会場に今度は地元の大人達や、付近の子供を対象にパシフィカQが
演奏をしました。先ず、そのパンフレットを見てみましょ。
コンサート自体はさっきやったアウトリーチと大差はないが、流石大人が多い
所為もあって反応は上々である。噂の美男子、真澄さんの楽器説明(あ、書き
忘れてたけど、真澄さんは流暢とは言わないが、きちんとした日本語で説明だ
けはしていた。他の人は通訳を通していたけど)。
その後、演奏をしたのだけれど、最後に演ったヤナ―チェクのカルテット第二
番『ないしょの手紙』は凄かった。副題からも類推出きるかと思うけど、作曲者
が恋しい人への手紙を苦心して書いている風景を音楽的に表したもの。その
パシフィカQの描写力には唖然として、余りのリアルさに何度か耳を覆った程
だった。こんな精神世界の音楽を俺が小学生の時に聞いたら、今、どうなっ
ていたか解らないと思う。間違いないのは、その演奏に感化され、どんな楽器
を始めたにせよ、もっと上手になっていたか、音楽を嫌いになっていたかのど
ちらか。そう言いきれる程の音楽が場内に満ちていた。
アンコールにモーツァルトの『不協和音』二楽章というおまけまで付いたこの
コンサートも目出たく終了。その後、子供達がパシフィカQにサインをおねだり。
ほんと、パシフィカQの皆さんは気さくな外人さん達で、いつもにこにこ。こん
な人達からあんな壮絶な音楽が生み出されるとは……。芸の力は偉大なり、
とつくづく思った。
今回のアウトリーチは色々な面で勉強になったよ。TANのKディレクターが
事ある毎に言っている
「アウトリーチは生き物です」
という言葉の意味がよーく解った気がしました。みんなにもそんな一端がこの
文面から伝わってくれれば嬉しい。
さて、もう寝ようかな……。
今夜は話題盛り沢山でお届けしようではないかぁ!!
①第33回ゆふいん音楽祭『仮』プログラム出る!
我等が偉大なる師、やくぺん先生のブログにとうとう今年のフログラムが発
表になりましたぞ!なんとまぁ豪華なラインナップでしょうか。詳しくは本日の
ブログ
第33回ゆふいん音楽祭速報!
を御覧あれ!!
こりゃ早目に時前レクチャーを企画しなきゃですな、Tノブ先生!
②パシフィカQの日本橋小学校アウトリーチ&コミュニティ―・コンサート報告☆
先日の木曜日にお江戸は人形町、玉ひで(そう、あそこだよ、おーちゃわ
&MIMI!)の裏手で行われたパシフィカ・カルテットによる、同校の6年生
対象にしたアウトリーチを勉強して来たアンバサタの報告(写真の大半はT
ANとやくぺん先生提供)。先ずはここは小学校かい?と見まごう立派な外
観から
さて、本日のアーチスト、パシフィカQとは1994年結成のアメリカから遣っ
て来た新進気鋭の四重奏団。結団していきなり米国内の三大コンクール
を次々制覇した、やくぺん先生評するところの『世界を獲る音楽』を奏でる4
人組。
そんな彼等がTAN主催の『アーティスト・イン・レジデンス・プロジェクト』の
一環(詳しくはTANのHPへ。パシフィカQの詳しい情報も載ってるぞ)として、
卒業間近な日本橋小六年生の眼前へ、パッペルベルのカノン弾きながら現
れたのだった!
多分主役の小学生達よりも驚いたのは小生の方。体育館という環境も有っ
たのかもしれないが、その音量の大きさ、響きの豊潤さといったら言語に絶す
る。これがアメリカでもトップを疾駆するカルテットの底力かと思ったら、少々
恐ろしくもなった。
さて、日系のヴィオリスト、真澄・パーロスタードさんの楽器解説が始まる(こ
の方中々の美男子。女性には事欠かないだろうな)。中でも、おおつと聞き入
ったのは同団のチェロ、ブランドンさんが現在使用している楽器は1580年代
(!?)にイタリアで製作されたものだ、ということ。
説明も程々に、実演を披露。曲はお馴染みのアイネ・クライネ・ナハトムジー
クから、ベートーベン、小学生にはどーなんでしょ?と思えて仕舞うバルトーク、
特殊技術満載のピアソラ迄。それを受け取るお坊ちゃん、お嬢ちゃん達を見れば
「ぽっかーん……」
演奏が一段落して、さて、音楽や楽器のことに関して質問はるかな?という
パシフィカQからの問いにも
「ぽっかーん………」
おお、こいつはいけねぇと思った大人達が苦し紛れの質問をする……。えー
これってどうなんでしょうかねぇ、と傍らのやくぺん先生に耳打ちすると、先生
も苦笑。このアウトリーチには言いたい事が山と御座れど、壁に耳ありの譬え
有り。我が微衷をお察しあれ、兄弟・姉妹。
子供達は合唱と教育楽器での合奏で、パシフィカQへの御礼をして、ではさ
ようなら。
アンバサタがPCに向かい、キーをかちゃかちゃしていた午前2時。御両親
様が午前様となって帰宅。親爺は何時ものことながら、母親が大酔の態で
千鳥を踏み付けそうな足取。玄関の式台で転倒し、分けの解らないことを叫
んでいる。こんな母親は、少なくとも息子の記憶にはない。
「いやー、生まれて始めてだよ、こんな気持ちになったのは。もう、何でも持っ
て来いって感じ。だ、大丈夫、お前の顔もお父さんの顔もよく見えるから」
上着が一人じゃ脱げない、ズボンもひっくり返りながら脱いでる有様。酔って
る癖に素直じゃない。早く寝ちまえ、と窘められても、歯磨きしなきゃ、顔洗わ
なきゃ……。あーいい気持ち、良い気持ちと繰り返して茶の間に胡座をかい
ている丈で、物事がちっとも進捗しない。
「こんなに酔うっていいものなのね。道理で毎晩、あんた達はお酒飲むんだ」
この親あって、このアンバサタ有り。親子の因縁、今晩実証されたり。
閑話休題。
無事かどうかは解らないけど、兎に角アウトリーチを済ませたパシフィカの
お兄さん達は(ここは男性3に女性1という配合具合。笑)落ちてたボールを
拾い、バスケットに興じている。それを見た子供達は
「あ、外人がバスケやってる!」
この言葉を聞いて、ちょっと安心した過去の小学生アンバサタでした。
さて、お継は同校内の『ランチルーム』で、PTA主催のコミュニティー・コンサ
ートが開かれました。大体みんな『ランチルーム』って知ってる?俺も噂には
聴いていたんだけど、実物を見て吃驚。だって、結婚式場の一室の様に立派
なお部屋。そこでここの小学生達が代わる代わる、多分曜日交代で上級生と
下級生、校長や学校職員達とここで
「給食を共にしながらコミュニケーションをとる」
んだって。ここの小学4年生の女の子に教えて貰いました(笑)。然し、アウトリ
ーチにせよ、このランチルームにせよ、今の小学生は恵まれてるなぁと思う。
そこを会場に今度は地元の大人達や、付近の子供を対象にパシフィカQが
演奏をしました。先ず、そのパンフレットを見てみましょ。
コンサート自体はさっきやったアウトリーチと大差はないが、流石大人が多い
所為もあって反応は上々である。噂の美男子、真澄さんの楽器説明(あ、書き
忘れてたけど、真澄さんは流暢とは言わないが、きちんとした日本語で説明だ
けはしていた。他の人は通訳を通していたけど)。
その後、演奏をしたのだけれど、最後に演ったヤナ―チェクのカルテット第二
番『ないしょの手紙』は凄かった。副題からも類推出きるかと思うけど、作曲者
が恋しい人への手紙を苦心して書いている風景を音楽的に表したもの。その
パシフィカQの描写力には唖然として、余りのリアルさに何度か耳を覆った程
だった。こんな精神世界の音楽を俺が小学生の時に聞いたら、今、どうなっ
ていたか解らないと思う。間違いないのは、その演奏に感化され、どんな楽器
を始めたにせよ、もっと上手になっていたか、音楽を嫌いになっていたかのど
ちらか。そう言いきれる程の音楽が場内に満ちていた。
アンコールにモーツァルトの『不協和音』二楽章というおまけまで付いたこの
コンサートも目出たく終了。その後、子供達がパシフィカQにサインをおねだり。
ほんと、パシフィカQの皆さんは気さくな外人さん達で、いつもにこにこ。こん
な人達からあんな壮絶な音楽が生み出されるとは……。芸の力は偉大なり、
とつくづく思った。
今回のアウトリーチは色々な面で勉強になったよ。TANのKディレクターが
事ある毎に言っている
「アウトリーチは生き物です」
という言葉の意味がよーく解った気がしました。みんなにもそんな一端がこの
文面から伝わってくれれば嬉しい。
さて、もう寝ようかな……。
by yufuin-brothers | 2007-02-24 03:59 | アウトリーチ探検記