たかが棒、されど指揮棒
2007年 01月 26日
兄弟!只今帰りました。
我等が師、やくぺん先生並びにお内儀様が先日帰朝されました。道中御無事こ
そ、何よりのお土産です。詳しくは先生のブログを御覧あそばせ。
さて、今夜はなんの脈絡も無く『指揮棒』の話しをしましょうか(笑)。
ここに三冊の『指揮法』という厳しい本があります。その中で『指揮棒』に関する
記述を拾ってみます。
1、『指揮の技法』山田一雄著/音楽之友社/1966年発行/pp14
長さは40センチをくだらないこと、太さは鉛筆のように太くてはいけない、
重すぎてはいけない、比重の重点は手前三分の一以内にあること。(中略)
最良品はアフガニスタン東部の草柳であるとか、ボルネオ郊外の白柳である
とか、あるいはリヨンを通るユラ山脈の何々竹であるとか…。
2、『指揮法』ルードルフ著、大塚明訳/音楽之友社/1968年発行/pp2
もっとも使いやすい指揮棒は、20インチ(=50cm)ほどの比較的軽いも
のである。あまり細すぎると、振ったはずみに棒がしなって、明確に拍を示
せない。握りのついた棒を選ぶかどうかは、個人の好みによる。
3、『指揮法入門』高階正光著/音楽之友社/1979年発行/pp23
指揮棒は身体の一部のように自由に手になじんでいることが必要である。
違和感をもつようではだめである。自分好みの棒、自然なもち方を身につけ
なければならない。たえず指揮棒を握ってなじませることである。
さて、大体こんなもんかな?って感覚は頭に浮かんだでしょうか。因みに『音
楽辞典(楽語)』(音楽之友社/1977年発行)では
指揮棒 baton[英] Taktstock[独] baton[仏] bcchetta[伊]
指揮者が奏者に対して<拍>を知らせるために用いる棒。多くは細い
木で作られ、長さは40-60cm。最近はアルミニウムやプラスチック
製のものもある。
と説明があります。今までの書き様で解ると思うんだけど、指揮棒にはジェス
規格のような、決まりがないんですよ。本当に、個人の好みで形や長さが左右
される。だから楽器屋さんなんかで売っているのは、吊売りのスーツを買って来
る様なものだから、幾ら形が綺麗だとか、カッコ良さそうでも、いざ使ってみると
微妙にしっくりこない。そこで仕方が無く、既製品を自分で加工してみると……も
っと扱い難くなり、挙句の果ては人にあげてしまったり、お蔵入りになったり(笑)。
まぁ、一本の単価が大体1000~2000円程と左程高価ではないから出来る
実験なんだけど、そんなことを何度かそんなことを繰り返している内に、一つの
発明が脳裏を過りました。
「どうせなら、自分で作ってしまえ!」
で、完成したのが今“借りに”使っている指揮棒です。長さ50cm、重からず、
軽からず。さて、この指揮棒の実態はというとお菜箸。無論、未使
用!(笑)
擦ったり削ったりと艱難辛苦の上、出来上がったこの棒も正直言えば気に入
っていない。何故か。
元を正せば、お菜箸。みんなも知っての通り、素材は『竹』。だから過度にしな
りながる!
指揮の一番大切なことは、奏者に明確な拍、即ち「打点」を空中に示すこと。
それがぐにゃぐにゃっとされた日にゃ……。
詰まる処、今日、アンバサタはみんなに何を言いたいか。
木工職人たる、沼ちゃん、慎の兄弟、姉妹。何ぞ、えー助言をしておくれ!
という切実なお願いなのであります。
今週の日曜、アンバサタはOBオケの練習でブルッフ作曲ヴァイオリン協奏
曲一番の練習を指揮しなければならないのです。それもあのくねくねの指揮棒
で……。
ふぅ、困った、困った。
追伸 何時までもお正月じゃ、芸が無いとおもって壁紙を変えました。どう?
可愛いでしょ??(笑)
我等が師、やくぺん先生並びにお内儀様が先日帰朝されました。道中御無事こ
そ、何よりのお土産です。詳しくは先生のブログを御覧あそばせ。
さて、今夜はなんの脈絡も無く『指揮棒』の話しをしましょうか(笑)。
ここに三冊の『指揮法』という厳しい本があります。その中で『指揮棒』に関する
記述を拾ってみます。
1、『指揮の技法』山田一雄著/音楽之友社/1966年発行/pp14
長さは40センチをくだらないこと、太さは鉛筆のように太くてはいけない、
重すぎてはいけない、比重の重点は手前三分の一以内にあること。(中略)
最良品はアフガニスタン東部の草柳であるとか、ボルネオ郊外の白柳である
とか、あるいはリヨンを通るユラ山脈の何々竹であるとか…。
2、『指揮法』ルードルフ著、大塚明訳/音楽之友社/1968年発行/pp2
もっとも使いやすい指揮棒は、20インチ(=50cm)ほどの比較的軽いも
のである。あまり細すぎると、振ったはずみに棒がしなって、明確に拍を示
せない。握りのついた棒を選ぶかどうかは、個人の好みによる。
3、『指揮法入門』高階正光著/音楽之友社/1979年発行/pp23
指揮棒は身体の一部のように自由に手になじんでいることが必要である。
違和感をもつようではだめである。自分好みの棒、自然なもち方を身につけ
なければならない。たえず指揮棒を握ってなじませることである。
さて、大体こんなもんかな?って感覚は頭に浮かんだでしょうか。因みに『音
楽辞典(楽語)』(音楽之友社/1977年発行)では
指揮棒 baton[英] Taktstock[独] baton[仏] bcchetta[伊]
指揮者が奏者に対して<拍>を知らせるために用いる棒。多くは細い
木で作られ、長さは40-60cm。最近はアルミニウムやプラスチック
製のものもある。
と説明があります。今までの書き様で解ると思うんだけど、指揮棒にはジェス
規格のような、決まりがないんですよ。本当に、個人の好みで形や長さが左右
される。だから楽器屋さんなんかで売っているのは、吊売りのスーツを買って来
る様なものだから、幾ら形が綺麗だとか、カッコ良さそうでも、いざ使ってみると
微妙にしっくりこない。そこで仕方が無く、既製品を自分で加工してみると……も
っと扱い難くなり、挙句の果ては人にあげてしまったり、お蔵入りになったり(笑)。
まぁ、一本の単価が大体1000~2000円程と左程高価ではないから出来る
実験なんだけど、そんなことを何度かそんなことを繰り返している内に、一つの
発明が脳裏を過りました。
「どうせなら、自分で作ってしまえ!」
で、完成したのが今“借りに”使っている指揮棒です。長さ50cm、重からず、
軽からず。さて、この指揮棒の実態はというとお菜箸。無論、未使
用!(笑)
擦ったり削ったりと艱難辛苦の上、出来上がったこの棒も正直言えば気に入
っていない。何故か。
元を正せば、お菜箸。みんなも知っての通り、素材は『竹』。だから過度にしな
りながる!
指揮の一番大切なことは、奏者に明確な拍、即ち「打点」を空中に示すこと。
それがぐにゃぐにゃっとされた日にゃ……。
詰まる処、今日、アンバサタはみんなに何を言いたいか。
木工職人たる、沼ちゃん、慎の兄弟、姉妹。何ぞ、えー助言をしておくれ!
という切実なお願いなのであります。
今週の日曜、アンバサタはOBオケの練習でブルッフ作曲ヴァイオリン協奏
曲一番の練習を指揮しなければならないのです。それもあのくねくねの指揮棒
で……。
ふぅ、困った、困った。
追伸 何時までもお正月じゃ、芸が無いとおもって壁紙を変えました。どう?
可愛いでしょ??(笑)
by yufuin-brothers | 2007-01-26 01:18 | 音楽よもやま話