ペンテコステの月曜日
2009年 06月 01日
今日はキリスト教のペンテコステ(フランス語ではパントゥコットゥみたいな発音)、聖霊降臨の日。フランス革命前はペンテコステの後1週間お休みになっていたそうですが、今は月曜だけ振替休日。でも何だか曖昧な休日です。2003年の猛暑でフランスでは1万5千人の死者が出てしまい(個人の家にはほとんどエアコンがなく、公共の施設にも冷房はない事が多い)、翌年に老人ホームの施設改善や介助が必要なご老人を支援する為に、ペンテコステの月曜日に働いて収益を回そうじゃないか、という政策が打ち出されました。2005年から2007年の3年間で60億ユーロ(8千億円くらい??WIKIPEDIA見て書いてるんですが、こんな大きな金額書かれたって数字音痴の私には何が何だか・・・)が国家の収益になったようです。この政策、今年も続けてやるのか、もうなくなってしまったのかも良く分かりません。そして連日40度が1ヶ月くらい続いたあの恐ろしい猛暑のような夏はそれ以来ないので(どちらかといえば最近は逆に冷夏っぽい事が多かった気がする)、老人ホームに本当に還元されているのかみたいな話もあまり聞かないかなあ。因みに私は明日普通どおりに働きます・・・スーパーも開いているようです。(追記:今日月曜の朝ラジオを聞いていたら、やはりこの政策で集めたお金の大部分を政府は他の用途に流用している、と糾弾している人がいました。まあそうだとしても誰も驚かないでしょうけど。それからドイツ人からドイツではペンテコステ後の週は休暇になると聞きました。) 下左:消防士さんがムフタール通りのあちこちで小さなカードを持って客引き(?)をしていました。コインで擦ったら下から何か現れる類いのカードようでした。こちらも資金集めと思われます。下真ん中:手前にいちご、向こう側にはさくらんぼが山積み。すいかも見える。下右:人気のギリシャ料理店のテラス。大きな鉢に植えたオリーヴの木の根元にかぼちゃが植えてあって、オレンジの花が咲いていた。 ミシェル・ポルナレフのおじいさん版?今日のお昼はすごく良い天気で(午後から曇った)、白の装いが爽やかでした。 左:お魚屋さんで。こら、手入れちゃいけません! 又いました、ブルースがぐっとくるおじさん(おじいさん、か)。上右のベース氏は弦を平手で叩いて馬のぱっぱかぱっぱか、みたいな技をやってるところ。みんなきれいに日焼けしてたけど、南仏にでも行っていたのかしら?それともパリ路上焼けかな? もう少しムフタールを上がった所のできていた人だかりの中に入ってみると、初めて見るグループでした。政治や環境問題などを皮肉る歌、レオ・フェレの歌もあって、途中では国営電力会社の組合でストライキのリーダーみたいな人が現状説明するなど、明らかにソーシャルな人々でしたが、音楽レベルが歌も楽器もびっくりするくらい上手かった。フランス革命時代を意識して、それをチープに道化っぽくしたような衣装もいやにしっくりして、社会派大道芸人だったのでしょうか?とにかく芸人として見事な出来で、実名がぼんぼん出てくる社会批判の歌も重たい感じがせず(最後にぶーっと吹かせるひねりがあったりして)、何だか感心してしまった。いるんだな、こういう人達も・・・右:もう少しパンテオンの方に登った辺りのレストラン。暖かだったので全開状態。 さっき夜10時ちょっと過ぎに窓から撮りました。日がどんどん長くなっています。
by yufuin-brothers | 2009-06-01 06:56 | 巴里の風